勉強をしたがらない子どもに向かって「自分のためになるんだから」「勉強したくてもできいない子もいるんだよ」なんて言っても効果ありません。
学習習慣のない子には、親のサポートが必要なんです。
親が「一緒に」勉強する方法
親が宿題に関わってあげる【見守り】
肝心なのは、”関わってあげる” こと。声かけをしてあげて欲しいのです。
関わり方の例をあげるならば、
「今日の宿題は何が出てるの? じゃあ〇分ぐらいで終わらせられるね」
↑親子で全体を把握し、終了予定時刻を設定しておきます。ダラダラ防止にもなる。
「すごいね、この問題どうやって解くの?」
↑子どもはほめてもらえて嬉しい。そして説明させることで定着率が上がる。
「分からない問題があったら一緒に考えるからね。」
↑勉強は孤独なので、この一言が結構心強い!
このように、宿題を始めるとき、中盤、終わり頃などに、ときどき声をかけてあげる程度でOKです。
べったり傍についていなくても、「何かあればいつでも対応するぜ!」という態度を子どもに見てもらうことが大事です。
実はこれ、私が実践しているやり方です。塾に自習に来ている生徒たちに、こうやって声をかけて回っています。
親が宿題を手伝ってあげる【寄り添い】
子どもがどうにも集中力がないとか苦手な宿題である場合には、助けてあげてください。
子どもの傍について、答えややり方を導いてあげます。
ただし、一人でできそうだなと感じたら、離れてください。
また、宿題を”やってあげる”のは間違いです。
子どもが自分で考えずにすぐ質問してきたり、答えを聞いてきたり、いつまでも傍にいると依存してくるので注意です。
あくまで”手伝ってあげる”だけです!
高度な内容で教えてあげられない場合でも、調べ方や誰に聞けば分かるかをアドバイスしてあげてください。
親が同じ空間で、他の勉強をする
子どもと同じ空間で、ご自身の勉強や仕事をしてください。
読書でもいいです。家計簿作成でもいいです。
親が机に向かっている姿を見せるのが大事です。
親がテレビを観ながら「勉強しなさい」と言うよりも、親が机に向かっているほうが断然説得力がありますね。
勉強は孤独だから嫌なんだ!
子どもにしてみれば、自分はこれから勉強しなきゃいけないのに、家族のみんなはスマホを触ったりテレビを観ていてズルい、と感じます。
自分だけがしなければならないことに、理不尽を感じます。
そんなときは、「一緒にやろうか」と誘ってください。
小学校低学年ぐらいなら、素直に親の言うことをきいてくれていたとしても、
高学年にもなれば「勉強しなさい」と言っても全く動いてくれないことも増えるでしょう。
そんなときは、言葉でのアプローチよりも、何度もやって見せるほうが効果があります。
子に勉強させるには親が手本を見せる
仕事や家事でやることが多いし、自分の時間も必要だというのも分かるんですが、
親がお手本を見せてやってください。
この役割は、学校の先生でも塾の先生でもできません。ずっと家にはいませんから。
塾で多くの親子と接してきて、これは確実に言えます。子どもは親の背中を見ています。
親が勉強している家庭は、子も勉強します。
親が読書している家庭は、子も読書します。
もし、
親がテレビを観ているのに子が勉強しているなら、その子はめちゃくちゃ偉いです。
しかし学年が上がるにつれて理不尽を感じるようになり、さぼったり成績が低迷したりします。
多くの親子を見てきた私としては、中1までは、親が勉強にできる限り関与してあげて欲しいと思っています。
それではこのへんで!グッドラック!!