プロから見ても、夏期講習の費用は高いです

夏期講習 講習費 保護者の方へ -親学-

夏期講習の季節です!

授業の内容もさることながら、気になるのは講習費です。

夏期講習の費用について、同業からの批判覚悟で書いていきますね。

夏期講習の費用に”相場”や”平均”はない

「成績」というのは費用対効果がわかりにくいので、どれぐらい費用をかければいいか一概には言えません。

私としても、問い合わせ電話で「夏期講習の費用はいくらですか?」といきなり聞かれるととても困るんです…。

  • 学年
  • 科目数
  • 目指すレベル
  • 出席できる日数や時間

これらをまとめて、講習の内容と費用が決定します。

見てのとおり、生徒によってバラバラなことばかり。だから費用についてハッキリ答えたくても答えられないんです。

ただし、集団塾であれば、生徒の学力を問わず既製パッケージがありますから、明確に費用がわかるはずです。

講習費をぼったくられてしまう2つの理由

子どものため という大義名分

あまりケチっては可哀そうかも。夏期講習に賭けてみよう。大金が動いていると知れば本人もやる気出すかも。(最後のは期待しないほうがいいですけど)

子どものための教育費だから、あまりケチケチしたくないし、本当に必要なら出す、とお思いのご家庭も多いかと。

私たち塾ももちろんそんな親のマインドは分かっています。

「お子さんのためにはこれぐらい必要なんです」

という落とし文句を言われてしまうと、なかなかNoとは言いづらいんですよね。

先生に逆らいにくい

「先生」という肩書の人から「こうしなさい」と言われると、従わざるをえない圧力がありますね。

(私もそこのところは自覚しながらやっています。一方的にならないよう、一緒に講習の内容をまとめていくスタンスです。)

普段出てこないのに、こういう面談のときだけ登場する塾長が「30万円必要です」と言ってきたりする。

いつも指導してくれている先生ならいろいろ突っ込んで話を聞けるけれど、塾長となるとなんだか話がしづらくて逆らいにくい。

結果、納得がいっていないのに講習に申し込んでしまった…という事態になるわけです。

夏期講習の費用に関するアドバイス

講習の前に話を聞きにいく

夏期講習の案内が来たら、「話を聞きたい」「相談したい」と面談の申し入れをしてください。

塾側から声掛けしてくれるところはいいですが、親が動かないのをいいことに、勝手にコースを決めて講習をスタートする悪質な塾もありますよ。←そんな塾はさっさと辞めるべし。

塾にお任せの姿勢は絶対だめ!!

面談は大人二人で行ってもいい

システム、実績、注意事項、講習費・・・夏期講習の面談に行くと、いろいろと説明されます。

たくさん説明されると、最初のほうの話が抜けていきませんか?(私はよくある)

でも、かっこつけて聞き直さなくて、後になって「これなんだっけなぁ」となる。

夏期講習の面談は保護者が二人で行ってしっかりと話を聞けばいいと思います。そのほうが交渉もしやすかったりするしね。

相場はないといいつつも、30万円は高い

さすがに30万円は高いです!!たとえ受験生でも。

実際に私が聞いたぼったくり例を紹介しますね↓

30万円の高額請求をされたことで転塾してきた生徒がいました。そのときの授業スケジュールを聞いてびっくり、夏期講習の期間からはみ出ていました。なぜなら、点数が低いので1年生内容からやり直す必要があると。そのうえで9月の月謝もとると塾から言われた、とのことでした。

こりゃ立派なぼったくりです。消化しきれない授業をとらせて、月謝も二重取りしようというのですから。

自分から色々とオプションをつけたり宿泊合宿に参加したりすれば30万円になることもあるかもしれませんけどね。

とにかく一方的にこんな数字を突き付けられたときは、一度申し込みを保留して、内容を精査してください。

他塾に行ってセカンドオピニオンを聞いてもいいかもしれませんね。

むやみに授業を削ると、効果ナシ

ご家庭で夏期講習のための予算があると思いますが、授業を削りすぎると講習に参加する意味が薄れてきます。

やはりそれなりに授業は必要です。

教育費は、消費ではなく投資です。

価値のある必要なところには、お金をかけたいところです。

授業料以外の諸費用を確認

「講習費」というのは、たいてい夏期講習中の授業料を意味します。あくまで授業に対しての費用であって、私の調査だと、ホームページにもこの価格のみを載せていることがほとんどです。

そのほかに発生する費用といえば・・・

  • 教材費
  • テスト代、模試代
  • イベント参加費
  • 設備利用費
  • 交通費(スクールバス代)
  • 軽食代

といったところです。忘れずに確認を!

夏期講習費は高いけれど、一年で最も実力がつく時期

「夏を制する者は受験を制す」と言います。

夏休みで時間をたくさんとれるので、十分な演習をして実力がつく時期です。

夏期講習に十分な勉強ができないと、次は冬期講習です。そこまで放置しますか?

ですから私は夏期講習にはしっかり投資していいと思います。

なお、講習へのお金のかけ方としては夏期講習>冬期講習がおすすめ。

冬は感染症や帰省などで出席できないことが多いからです。

余談:夏期講習だけ通って、効果はあるの?

成績トップ層なら3日間通っただけでも効果はあるでしょう。

それ以外の人はどうかな…。

苦手な科目をどうにかしたいなら、普段から通うべきだと私は思います。

仮に夏期講習で苦手が克服できそうだとしても、その後自分で勉強をし続けなければ、また元に戻る可能性は大ですからね。

 

では今回はここまで。グッドラック☆

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