何か本でも読んでみようかなーーーとちょっとやる気になってきたのなら、まずはこの本をおすすめします!
これから不思議な裁判が始まろうとしている。
被告人は、オオカミを殺してしまった『3匹のこぶた』の末のこぶた。
おばあさんの敵討ちのためにタヌキを殺そうとした『カチカチ山』のウサギ。
嫉妬をつのらせて美しい姫を毒殺しようとした『白雪姫』の王妃。
昔話の登場人物たちを、現代の法律で裁く「昔話法廷」開廷!
話題の「昔話法廷」おすすめポイント
対象年齢はない!読みやすさが抜群
書店では児童書コーナーに置いてありました。
しかし、
アラサーの私が書店で手に取って、思わず半分ほど立ち読みしてしまいました。ですから子どもから大人まで誰でも楽しめると思います。
漢字にフリガナがふってあるので小学生(高学年)から読めますよ。
童話がベースだからとっつきやすい
3匹のこぶた カチカチ山 白雪姫 など、誰しも知っている童話や昔話がベースになっています。
まったく知らない物語だと読むまでに気合が要るけれど、知っている話ならとっつきやすいはず!
裁判の流れがわかる
日本の裁判や裁判員制度についてよく分かります。
中学3年生だと、秋頃に社会科で裁判制度を習いますね。その時期に合わせて読んでみてもいいかもしれません。
ページ数が少なくコンパクト
全部で127ページしかありません。しかも字が大きめでゆったりスペースをとってあるので、本当にすぐ読めちゃいます。
本を読み慣れていない人だったら、一日60分で3日間くらいで終わります。
読書感想文におすすめ
それぞれの裁判の模様が書かれているんですが、実はどれも結論が書かれていません。
読者に考えさせるためなのだと思います。
あるいは、昔話なので、現代の法律で裁くのにやっぱり無理があって強制終了したのかな(笑)
ぜひ自分なりに最終判決を考えて、感想文に書いてみてください。
「昔話法廷」続編もあります
続編も続々発売されています!
余談:昔話って残酷だー
こぶたを食べようとしたオオカミは、釜で茹でられてさようなら。
おばあさんを死なせたタヌキは、背中を焼かれた上に泥舟で沈められる。
悪い奴は徹底的にこらしめるという、なかなかの残酷さ。
ほかの昔話でも、簡単に登場人物が死んでしまいます。昔は今よりも「死」が身近だったからなのかなーなんて思います。
生きる、というか自分の命を明日につながないといけないから、登場人物たちはみんな必死です。
でも、「昔話法廷」では登場人物があまり死なないように再編しているものもあります。
みなさんが知っている昔話は残酷なほうか、マイルドなほうか、どっちでしょう?
それではこのへんで。グッドラック☆