塾講師のバイトが少し前から「ブラックバイト」だなんて言われるようになって、本当に本当に悲しいです。
ミスマッチで途中で辞めてしまったり、ブラック企業に利用されたりすることがないように、塾の仕事ってこんなもの、という情報を知っておいてほしいと思い、この記事を書きます。
自分に合う塾の形態を選ぶ
集団指導(一斉指導)
集団指導は、学校の授業と同じように、先生の説明を生徒が聴くというものです。 10名~30名ぐらいの生徒に一斉指導するスタイル。
生徒数の多い教室では、学力別にクラスが分かれています。
グループ指導(少人数集団指導)
グループ指導は、生徒が3~8名ほどの少人数で行われるスタイルです。少人数集団指導とも言われます。
個別指導(マンツーマン指導)
個別指導は、先生と生徒が1:1や1:2で授業を進めます。生徒のレベルやリクエストに応じた授業をします。
人気が出ると生徒から指名が来ることも。(逆に担当を変えてくれと言われることもありますけどね。)

集団指導が最も力量が必要で難しいと思います。
大人数を授業に集中させるだけの魅力が必要です。
塾だからみんな真面目に勉強しに来てるんでしょ、と思ったら大間違い。
先生に魅力がないと、誰も話を聞いてくれず、居眠りするか遊びだします。
私は個別指導塾ですが、イベントで集団授業を行うこともよくあります。
個別よりも集団のほうがエネルギーを使いますね。
塾講師バイトの給料
大事なところだけど、面接のときには質問しづらいこともありますね。しかし、働くからにはハッキリさせておくほうがいいので、注意点をまとめておきます。
時給かコマ給か
応募要項をよーくチェックしましょう。
コマ給というのは、一コマあたりに支払われる給料ですが、たいてい一コマは80分とか90分とかであることが多いです。
ですから、『1600円/時』と『1600円/コマ』では、同じ時間働いてももらえる額が違うことがわかります。
事務作業や予習に給料が出るか
勤務時間=授業時間、という考え方です。ですから、授業のための準備にかかった時間などには給料は支払われません。
生徒の質問受付をしていて残業した場合でも、給料は発生しないと考えておいたほうがいいです。
ただし、プリント作成や〇つけを、授業時間外に頼まれたときは給料が発生します。普通はね。

ここらへんがブラック企業かどうかを見分けるポイント。
授業以外の時間には1円も払う気がないようであれば、ブラックと考えていいです。「生徒のため」などという殺し文句で、いいように利用されては消耗するだけ。
もし稼ぎたくて塾講師をするなら、私は辞めておいたほうがいいと思います。
研修やミーティングの有無
研修やミーティングは必ずあると思っていてください。確認しておくべき項目は以下の通り。
- どれくらいの頻度で行われるのか
- 拘束時間はどれくらいなのか
- 全員参加なのか
- 交通費や給料は出るのか

研修は自分のスキルを磨く場。しっかりと参加したいところですが、週に1時間以上あるとなるとちょっと多いかなーと思います。
保護者対応があるか
個別指導で、しかも担任制だと保護者対応は大いにあり得ます。
学習状況の報告電話をしたり、定期的に面談を行ったりします。
私(塾での勤務歴10年以上)ですら保護者と話をするのは緊張するものです。バイトには少々荷が重いようにも思いますが。
しかし保護者対応ができるようになれば、社会に出てからの顧客対応には自信を持てるかも!
ドレスコード
募集要項に書いてあると思いますが、勤務時の服装について確認しておいてください。
スーツ着用、白衣貸与、私服のいずれかになるでしょう。詳しくは次の項目へ
スーツ着用
最も面倒くさいやつですね。
職場にスーツを置いておけるならいいですが、スーツ着用で出勤しなければならない場合もあります。
ただ、バイトから評判がよくないので減少傾向にあるようです。
白衣貸与
塾から、制服として白衣を貸与されます。私服で出勤し、職場に着いたら白衣を着るという流れです。
私の塾でも白衣です。バイトの意見だと、これが一番楽だとのこと。
私服OK
私服OKだから楽ちん~とも言えますが、教育の場ですから、当然TPOを考えた服装でなければなりません。
あまりコーディネートに自信がないとか、派手・過激な服しか持っていないとかいう人は、気を付けましょう。
責任者次第でカラーが変わる
塾のカラーというのは、責任者(教室長・校舎長・塾長)によって変わります。
同じ塾でも、A教室とB教室ではカラーが異なります。それは責任者が違うから。
勤務しようと思っている教室や校舎がブログや公式SNSをしているなら、ぜひチェックしてみてください。
塾というところは中が見えにくいですから、積極的にブログで塾の様子を発信しているところは多いです。
どんな人が塾講師に向いている?
塾というところでは、どんな商品を扱っているのでしょうか?
ユニクロなら服が商品です。YouTubeなら動画が商品です。
私の考えでは、塾では先生(つまりバイトであるあなた)が商品です。
仕事を通してスキルを身に着けるとか、自己投資できるとかいう人は向いています。
教職を目指して塾講師をしている人もいますが、私の体感だと実は1~2割ぐらいしかいません。
とにかく稼ぎたいという人にはあまり向いていないと思います。繁華街の飲食店やコンビニなどのバイトのほうが稼げると思います。
先生たちが気持ちよく指導している塾は、とても活気や熱気があり、生徒の成績も伸びています。
そういった塾に巡り合えるといいですね!
塾バイトの面接ポイントをまとめた記事もありますので、併せて読んでみてください!